三面ダム ツーリング
合計200キロ近くの行程だった。
エイプ君にのって、６人ほどで出発した。
この人数でこの距離を行くツーリングは初めてだったので、前日は持ち物を準備しながらわくわくして三時まで寝れなかった。こんなのは小学生の遠足以来だ。
この日初めて二輪にのる先輩は２ストの爆速スクーターに乗ってた。原付なのに70キロほどは余裕で出てた。
大学を出発し、海沿いをずっと走ってみなとトンネルに入った。気持ちよかった。
村上に海沿いで向かうと、途中で海に浮かぶ火力発電所がある。昔、夜ここを通った時火力発電の火が煌々と静かに燃えていたのを見て、感動していた。火はついていなかったから、また夜見に行きたい。
村上市に入ると、いたるところの標識に鶴岡まで、酒田までとか県外の地名がたくさん出てくる。ほんとにどこでも行けるんだなあと思った。
先頭の先輩が、みんなを引き連れていた。私は道のことなんかなにも考えず、先輩についていっていた。突然海沿いから離れ、内陸に向かった。景色がガラッと変わって、緑が生い茂る山に向かって進んでいった。道中に猿もいた。
途中私はガス欠を起こした。先輩が携行缶を持っていたのと、スタンドの100ｍ前で止まった運の良さに助けられた。めっちゃ恥ずかしい。ここに来るまでに、メーター部分がすっぽり抜けるなどの車両の整備不良もしていたので、ものすごい恥ずかしかった。しかもジーンズが思ったより小さくて、つんつるてんだったし、手袋も出発地に落としてきたし、いろいろライダーとして恥ずかしかった。。。
準備するという概念が私には欠けている。。。本当に直さないと。。。
しばらく川沿いを走ると、杉林に囲まれた林道に入っていた。急な峠道などもあった。
少し上ると、休憩スポットがあってその池にはおたまじゃくしがたくさんいた。
夏だなあと思った。
もうしばらくのぼると、木の陰に白いガがふわふわと飛んでいる道に到着した。
普段ならガなんて大嫌いだけど、緑につつまれただれも通ってないような道に白いガがふわふわ飛んでいる光景はきれいな絵画に見えた。絵のように心に残っている。
少しして、目的地に到着した。
コロナの影響でダムカードを配布していなかった。
ダムに行ったことがほとんどなかったので、こんなところあったんだと感動した。
先輩が、コンクリートのはがれそうなところを見つけて、みんなでこえーーな！
と言って笑っていた。
暑いのでそそくさと帰った。
みんな腹ペコだった。この時点で三時だったので、サーモンハウスという鮭公園の近くにある店に向かった。村上って感じだ。
三時を回っていたので、もう閉まっていた。みんなで検索して、近くのイオンにあるにぼしまじんという有名な煮干しラーメン店に行った。ばかおいしかった。
この店は小学生のころ、家族ときたことを思い出した。お母さんは普段不機嫌だけど、旅行のこととなるとわくわくして、長岡からはるばる村上まで、このラーメンのために来たのだ。私が海沿いを帰りたいとせがむと、いつもめんどくさがりのお母さんがのりのりでしょうがないな～と言って笹川流れを通って帰ったことも思い出した。記憶力ないのになぜかこの事を覚えていて不思議だった。
帰りは眠くてすごく疲れた。
帰りによったスタンドで空気圧全然なかった。タイヤから空気抜けてた。はあもうライダー失格。
無事帰って友達に焼き肉に誘われたけど即帰宅。
今回のツーリングで改めてバイクの楽しさに気が付いた。もっときちんと向き合いたい。大学時代にもっとたくさんツーリングして、思い出を作りたい。
自分って何が好きなんだろう。常に周りの趣味に合わせて生きてきたなと思っていたのだが、本気で自分がやりたい！と思えることに出会って本当によかった。自分がやりたいことに全力を出せば楽しい人生を送れるのかなと思った。
